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読書の会 vol.2のようす11月9日(土)、デザイナーによる「私のおすすめ本」読書の会 vol.2 を開催しました。
第2回のテーマは私に影響を与えた本。今回からは聞くだけの参加もOKになり、飛び入り参加も加えて計7名の方にご参加いただきました。
影響を与えた本、というだけあって既に絶版になっていたり市販されているものではなかったり。そんな隠れた良本達に出会えるのも読書会の醍醐味。ブログではその記録を残していきたいと思います。


@siftcoba さんのおすすめ本

専門学校各種で講師もされている大ベテランのグラフィックデザイナー @siftcoba 先生からは3冊の本をご紹介いただきました。

●デザイン解体新書 工藤強勝

今ではもう見ることも少ない指定紙を見ながら学ぶデザイン指南書。
当時は現物があがってきて初めて全体像を見る事ができる、そんな時代。
いつでも何でもアンドゥーのできる現在はとっても便利だけど、その分仕上がりのイメージがぼんやりしてないか。
やってみて後で変えたらええわ、ができなかった分、当時はそんなに悩めなかった。
しょうもない部分なのにかえって時間がかかってしまってるのではないか。という当時の現場も知っている @siftcoba 先生ならではのお話は、心当たりがありすぎてグサグサ来ました。

●新・名作コピー読本 鈴木康之

1970~80年代の広告の優れたボディコピーを集めた「新・名作コピー読本 」。ビジュアルやキャッチコピーでおざなりになりがちなボディコピーこそしっかり書こう、というもの。
血の通ったコピーは、ちゃんと伝えることの原点を知る事ができる。というお話が印象的でした。

●はたちの時に書いた絵本「OLAF'S INCREDIBLE MACHINE」

こちらは番外編。 @siftcoba 先生が二十歳の頃、大学の課題で制作した絵本。
英文を自分で訳して、それにイラストつけて絵本にするという課題だったそう。
1ページ1ページこれでもかと大胆にアングルが変わる絵本は、当時の相当ギラギラしてたであろう姿を伺い知ることができて、個人的に大収穫な一冊でした。

@spicagraph さんのおすすめ本

webデザインの他、イラストも手がける@spicagraph さんからは、ご自身が憧れるアーティストということで3冊ご紹介いただきました。

●マグリット 25周年 ジャック・ムーリ

@spicagraph さんにとって真面目界のスーパースターこと、マグリットの画集。
同じシュルレアリスムでも、見た目からわかりやすい奇人タイプのダリとちがって、常にスーツにネクタイ姿で時間通りの生活を送るキッチリさんなのに、不可思議でシュールな絵を描くマグリット。
ベルギー出身のマグリットが最先端のパリへ行った軌跡は、なんだか大阪人が東京に憧れているのと似てる。
奇人に憧れる生真面目な自分に重ねてしまう等、独自の@spicagraph さん解釈がツボすぎましたw

私も普通コンプレックスをこじらせてる大多数のうちの一人ですが、 @spicagraph さんには、内に秘めた「だからこそ」の熱量が確かにあって、それが魅力なんだなと。

あともうひとつ今だからカミングアウトするんですが、恥ずかしながら今回初めてマグリットという名前を認識しまして。白い布を被せた表現も特徴的、というマグリットの紹介を聞いて(へー、セクシーコマンドーが元祖じゃなかったんだ)という言葉を飲み込んだのはここだけのお話。

●NAGI NODA (GAS BOOK)

野田凪の作品集。日本の企業では受け入れられにくい、性的なイメージやグロい表現を絶妙なラインで取り入れておしゃれにまとめる天才。
海外の感覚を日本人に置き換えるのがとても優れていた憧れのクリエイター、とのご紹介でした。

野田凪もCGに頼りっぱなしではなく実際に目に見える形でセットやヘアメイクで舞台を作り上げて演出する、ミシェル・ゴンドリーに代表されるようなスタイルだったんだなと感じたんですが、このスタイルはなぜか時代を経ても古臭く感じず、逆に魅了されるんですよね。普段パソコンで制作する側の人間だからか、私もこのスタイルに憧れてやみません。

●Michael Jackson  THE OFFICIAL EXHIBITON

イベントでのみ販売されていた、マイケルジャクソンの遺品展のカタログ。
衣装/調度品/家具のクオリティは、会場内のもうひとりのマイケルファンと声を揃えるほどのすごさw

@masamunet さんのおすすめ本

美容師見習い、鉄筋工、デザイナー、プログラマーと遍歴が見事なまでの蛇行シュプールを描く、弊社の代表@masamunet氏からのおすすめ本はこちらの2冊。

●モンスター事典―ファインティング・ファンタジー

一世風靡したRPG系ゲームブック「ファインティング・ファンタジ」シリーズの作者が監修した、200以上ものモンスターを記された事典。
仮想マップを元にどんなモンスターがどこに生息しているか、見ているだけでわくわくする。
少年時代、これを見ながら写生も繰り返したほどで、 @masamunet 氏の人格形成を担った本とのことでした。   

基本的に文字だけで情景を想像しながら進めるゲームブック。数少ない挿絵ページに遭遇するとすごくワクワクしたものです。この本はモンスターの挿絵がこれでもかとぎっしり詰まっていて、それだけでも見る人にはヨダレものの一冊でした。

●マンガ学―マンガによるマンガのため​のマンガ理論 スコット マクラウド

マンガの定義、文法、それを人間はどのように頭で処理しているかなど学問的なテーマを、子どもにも大人にも分かりやすく、マンガの可能性を最大限に使ってマンガ形式で解説していく。
残念ながら現在は絶版。

かなり読み応えのある一冊で、ほんの一部をかいつまんで説明してもらったのですが、あちこちから、ほぅ!と声が次々出てしまうほど、全参加者の心を鷲掴みにした本でした。

@mojamojayo のおすすめ本

●Unity4入門 最新開発環境による簡単3Dゲーム製作

他にもたくさんUnity入門書はあると思いますが、この本の特長は帯にもあるように「できるだけスクリプトを書かずに3Dのゲームを作ってみよう」というところ。
おまえらが苦手なとこはぜーんぶ用意してやったぜ!というUnityおよび本書の男気あふれるやさしさが素敵すぎます。
私ごときのおかんが家事の合間に3時間ほど勉強しただけで、ここまでは作れるわけですからこれは未来ですわよ!
※【クリックする前に】川沿いのプリンターを見て歩くだけのNO流血NO冒険な糞ゲーです。

参加者が少数ということもあって、今回の記録はかなり細かく私の感想などを盛り込んでしまいました。
ブログでは最低限の本情報だけしかお伝えできませんが、実際の会場では、そこから広がるその人の人柄や審美眼、何を大事にしていて何がコンプレックスか、本以外のこれ押さえとけ情報などなど楽しい脱線ばっかりです。

今後も不定期でしばらく続けていきたいなと思っていますので、次回参加を考えている方の参考になれば幸いです。

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