「子育てしながら、自宅で仕事ってできるの?」フリー仲間のデザイナーに最近よく聞かれるので答えてみた。ママさん一年生がw

デザイン&ディレクション担当の頼子です。今回は毛色を変えた話題をひとつ。
私達は夫婦ともにフリーランスで、自宅で作業をしています。
最近よく「子育てしながら、自宅で仕事ってできるの?」と聞かれるので、私なりに感じたことやその方法について書いてみたいと思います。

まずどんな感じかを端的に申し上げますと、抱っこ&授乳&寝かしつけ&家事と、やる事いっぱいすぎて、物理的に全っ然PCに向かえないし集中して作業なんてできないです。><
それじゃ、どうやりくりしてるの?という部分をお話できればと思います。

仕事道具の見直し

今までデスクトップマシン&BlackBerryだったのを、妊娠とともにノートPC&iPhoneに。
仕事部屋でがっつり仕事、というのが難しくなったので、居間でも寝室でも使えるノートPC、そして添付ファイル確認もブラウザもスケジュール管理もPC連携も出来るモバイル、という道具に変えたのはかなり良かったです。
(BlackBerryは初期モデルだった為か、そのへんがまだこなれてなかった印象です。)

スケジュール設定の見直し

「1時間もあればできますよ」の約束ができない。
どんなに簡単な修正でも3倍の時間で見積もってます。最初は寝かしつけた後に深夜作業すれば取り戻せるかとか思ってたんですが、そんな時に限ってネバーエンディング夜泣きの日だったり、自分の体が疲れていて急激に眠くなったり・・・。とにかく思ったようにはうまく行かないのが当たり前です。
もし早く仕上がればそれはそれで喜んでもらえるわけですし、保険の意味も込めて今は3倍の時間でスケジューリングしています。

気持ちの変化

産前はwebデザイナー業も9年目にさしかかっており、経験や勘はそれなりについていましたが、どうしても若い頃のようなパワーやエッジの立ったものが出せず、今の自分は過去の成功例やアイデアをただ焼き直しているだけではないか。そう思うものの新たな突破口が見えず悶々としていました。
出産後の今の正直な気持ちを吐露しますと、仕事やセンス面、さらに社交性、女性としても一歩後退もしくは衰退したように感じていて、元来のネクラも手伝って自分に対するオワコン感に始終苛まれています。
いやいやしかしクリエイション魂は劣等感やがんじがらめの制約の中でこそ、燃え上がるもの。凡人の底力、母の底力を思い知れぇぇぇッ!!
小物臭をプンプンさせながら、意地とともに下記のような事を心掛けています。
・より丁寧に。
・白紙に戻すことをためらわない。
・他所よりも待たせてしまう分、私に頼んで良かったと思ってもらえるようなおもてなしを。

これらは一見すると時間がかかってしまう事ばかりです。

弱点が武器になる

私を取り巻く「時間がない」「オワコンになりそうな焦燥感」という弱点。ひとつひとつは弱点ですが、2つの弱点が重なっている事で一転してとてもラッキーだなと感じています。
というのは、
時間がない→じゃあ手抜きしよう→オワコン一直線
となるわけで、相反する弱点がシーソーゲームのように今の私を支えています。
2つの弱点の絶妙なバランスを補うためにも、バッファ分も見積もったスケジュール3倍設定が役に立っています。

最後に

ここまで読んでもらえれば、「子育てしながらの仕事」のネガティブな印象はざっと払拭できているかと思うのですが、利点についてもう少し加筆しておきますね。

カットできる部分の時短ワザを磨く

より丁寧に、とは言いましたが、どうでもよい部分に時間を割いてしまうのは、愚の骨頂。
カットできる部分を見極めて時短ワザを磨いています。前回紹介したような「【時短!】Fireworksの共有ライブラリに入れておくと便利なパーツ6選」もそのひとつ。
話がそれますが、母になってこの辺の勘が鋭くなったように感じます。

PCを離れて頭の整理整頓

冒頭で「抱っこ&授乳の為に物理的にPCに向かえない」と嘆きましたが、PCを離れて頭の整理の時間と捉えています。
デザインをしていると、ウンウン唸って2時間かけて変わったのは、矩形位置がヨコに移動しただけ、なんて事がよくあります。
赤子によって、強制的にPCの前から退場させられ、静かな場所でゆったり腰を落ち着かせる事で、白紙に戻すという選択肢も案外すんなりと出てきたりします。

1時間のありがたみ

こないだハイハイできるようになったと思ったら、もう伝い歩き。抱っこしてれば良かった時期が終わって、目が離せず、ますます作業できる時間はなくなるばかり。夫と交代であやしつつ作業しつつな生活も厳しくなってきて、もう倒れる寸前・・・!という時に保育園合格という神の声。
初日は慣らし保育といって、1時間だけ預けるのですが、たった一時間集中して作業できる事が本当に嬉しかったなあ。そして自分はこの仕事好きなんだなー、と痛感。

保育園に甘えよう

今は保育園で預かってもらっている時間にだいたいの作業を済ませて、たまに深夜作業という生活サイクルです。
外勤じゃなくても、SOHOやフリーランスのママにも保育園は不可欠だと私は思っています。
私をはじめ、女性ってワーカーホリックな方が多いかと思うのですが、子どもを預かってもらっている間に気分転換も大事だなと思っています。
子どもを預けて自分は遊ぶなんて・・・!という罪悪感があるかもしれないですが、知らぬ間に仕事と育児のストレスや運動不足で気分が鬱々としがち。
「待っててくれてありがとねー」と笑顔でお迎えに行くためにも気分転換は大事です。

いつもの技術系記事とは違った切り口でお送りした今回の記事、いかがでしたでしょうか。
好評であれば、子どもと親の成長とともに変化するであろうワークスタイルを都度お伝えしたいと思っています。

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