ちょっと実験的にUnityでサイトを作ってみました。
動作にはUnityPlayerが必要です。
これは一体何なの?
Unityで作っているので、ゲームが遊べるかと思いきや、ぜんぜんそんなことありません。
現状ではキャラクターがぴょんぴょん跳ねる姿をただ見てるしかないサイトです。
ごめんなさい。
いちおう、Unityでウェブサイトを作る実験のために作りました。
なのでゆくゆくはUnity内でページが遷移してコンテンツが展開する形まで持っていきます。
何のためにこんなの作ったの?
言いたいことはよくわかります。
わざわざ特殊なプラグインのインストールを強要させておいて、おかしなムービーを見せられるだけのサイト、10年以上前のFlashサイトより酷い……。そうおっしゃりたい気持ちはよ〜くよ〜くわかります。
私たちは、Unityでできることの研究の一環としてこのサイトを作り、公開しました。
「こんな制作者の自己満足な実験サイトは、存在そのものがユーザーにとって害悪では?」
確かにそういう意見もあるかもしれません。
10年以上前から、Flashなどで表現の実験をしているサイトに対して、よく投げかけられる批判のひとつです。
もちろん、その意見には正しい面もあると思います。しかしながら相互扶助が基本のインターネットの世界で、制作者が表現の実験をすることは、必ずインターネット全体にとってマイナスの要素だけではない、むしろプラスの要素もあると私たちは思っています。
もし自主制作ではなくて受注制作の場合だとしたら、もちろんこんな実験的なコンテンツは作らずに、制作物がユーザーや依頼者の利益になるようこころがけて作ります。その効果を最大に生むためにも、自主制作ではこういった実験的な作品を掲載してみることには意味があると考えています。
とまあ、今さらプラグインでアニメーション見せるだけのサイトを発表したことに関する言い訳はこのへんにして、少しページの説明をさせてください。
ページの説明
Unityでの制作が初めてということもあり、あまり複雑なものを作って自主制作を無期限に延期し続けるような事態だけは避けたかったので、今回は思い切ってこの単純な状態で発表してみました。
なので現時点で動きは単純だけどゆるしてください。
動きは単純ですが、おかげさまでほとんどの部分を所内のデザイナーが制作・管理・演出できました。
詳しい制作の細かいことは、後日デザイナーが記事を書きますのでお楽しみにお待ちください!
UnityPlayerをサイトで使う時のノウハウは、同じくブラウザープラグインのFlashPlayerでの経験がそのまま活かせました。
PlayerとHTML要素とののレイアウト、ExternalInterfaceでのJavaScriptとの連携など、Flashサイトで使える技術がそのままUnityPlayerでも役に立ちます。
ExternalInterfaceは動作するところがまだお見せできないですが……。次回バージョンにはお見せできると思います!
ただし、Unityでサイトを作る意味としましては、UnityPlayerのブラウザプラグインの状況はあまり芳しくないので、今後このノウハウが活きるかどうか、つまりUnityPlayerでサイトを作るメリットはあるのかどうなのかは正直微妙なところです。
表示側の事情以外にも、作る側としても3Dプログラミングと簡単な物理演算さえできれば、このくらいであれば当然Flashでやったほうが早いですし……。
Unityも素直にSWF書き出しサポートしとけばみんなが幸せな未来が待ってたのに…。
まあ、標準技術とやらが仕様策定でまごまごしている間に、いろいろと遊べる技術なので今後もいろいろ実験してノウハウが溜まれば公開していきたいと思います。